2021-10-10 『動いている庭』読みはじめ、差別について考えるラジオ
24:48
届いた時に最初の数ページだけ読んでこれは腰を据えて読まなければと閉じ、少々寝かしておいた。
数年前から読んでみたい本だったけれど、自分が庭のある家に住むことになるとは思ってもみなかった。
大家さんは農学部で植物を勉強した方で、庭を区分してその環境によって植えるものを変えている。水切れが良くて日当たりが良いところは地中海性の植物(マヨルカ島のクレマチスやシシリー島のアスパラガス)、ちょっと影になって湿ったところにはシダや中国の牡丹、日当たりの良いところに冬庭に色をつけてくれる蝋梅やマンサク、そんなに栄養のいらなそうなところには移り変わってゆく二年草…というように。 庭を持ったら手入れがとても大変なんじゃないかと心配したけれど、大家さんが「雑草といわれるものをわたしは雑草と思わない」というような方なので、私も他の植物をおおきく害さない限りはそのままにしている。
この1年はこの庭にどんなものが生えてきて、どのくらいの期間で枯れていくのか、そういうことを観察する期間にすると決めたのでほぼ野放しにして生えたり咲いたり侵食していったりするのを見ていた。1年経ってサイクルがなんとなく分かったものに関して、少しずつ手をいれていこうかなと考えている。
秋蒔きのカモミールを植えたかったのだけれど、きっともう遅いよね。寒くなりすぎちゃった。
最近大家さんにジル・クレマンの話をしたらやはりご存知で、近所に彼が作った公園があるのだと教えて下さった。
本は少しずつ読み進めてゆくつもり。なかなかもって回りくどい話し方をされるかただな…と時間がかかりつつも、でもわくわくしている。
14:42
https://youtu.be/rbFRW3dQ6Go
掃除とか料理中には読み上げ機能で本を読みたいのだけれど、今手をつけている本は耳で聞いていると内容がわからなくなるのでYouTubeかラジオを聞くことにしている。耳だけで哲学とか人類学とかの本を読んでいるとすぐに迷子になってしまう。物語とかエッセイだとするする入ってくるけど、それでもほんの些細な考え事(夕飯の手順を考えたり)をするだけでその瞬間聞いていなかったりするから、読み上げ機能だけで読んだことにはできないな。 マスナリさんのラジオは、近頃聞いている内容のしっかりしたラジオのひとつで、自分はキャッチしなかったけれど重大なことや、自分とは違う視野や意見のことを考えるきっかけになる。
特に差別や権利に関する話題は対立する立場を双方とも検討してから話されている。かといってまったくどちらにも与さないといった態度でもなく、しっかり自身の意見を伝えてくれる。
話の運びがたくみで心地よいし、学びが多い。